“焼きならし”(サブゼロ処理とも呼びます)とは、鋼の内部応力や歪みなどを解消し、もとあった状態にする熱処理です。
英語ではNormalizing(ノーマル/標準の状態にする)といい、通称「ノルマ」とも呼ばれます。
目的としては、
・前加工の影響(応力など)を除去
・結晶粒を微細にし機械的性質を改善
・内部組織の均一化
・後加工や、焼入れ性などの向上
などがあります。
例えば切り出されたままの鉄鋼素材の、バラバラな内部組織を均一にし、後加工性を向上させたり、
加工後の焼入れ(浸炭など)の品質ムラを軽減させたり、などが目的です。
種をまく前の畑を耕すようなイメージでしょうか。
焼き“ならし”というだけあって、内部組織がきれいに“ならされる”熱処理です。