鋼には様々な成分が含有されていると書いてきましたが、その中でも最も重要なのが
C(=炭素)です。
炭素は熱処理とは切っても切り離せない、重要な成分です。
まず炭素の含有量によって、焼入れ後の硬さが異なってきます。
鋼材の炭素含有量が多ければ多いほど、熱処理後の硬さ値は高くなります。
※製品の寸法・形状・設置荷姿などの条件によって変化はあります。
また炭素の含有量によって、熱処理温度設定も変わります。
例えばJISではS15Cの焼きならし温度が880-930℃、S45Cでは820-870℃など層別に規定されてます。